海岸列車 [ 室井大資 ]のレビューは！？

年齢不詳さん
台詞が、訥々としているようで、自然で、胸を打ちます。 暴力礼賛でもただの批判でもない、淡々とした描写に、言葉を失いました。 伝説のデビュー作、海岸列車を含む短編集、ずっとずっと待ち望んでいました。 一冊にまとまってよかった、読めてよかったです。

年齢不詳さん
『ヨシムラ』に比べると「やはり若い」という感じです。 世界の終わりというのはほんとうにああいう感じかもしれない。

年齢不詳さん
「fellows!」のプレゼント応募券が主な目的で、本誌でこの作家が連載している「ブラステッド」が面白いので、気になって買いました。表題作は好き嫌いが分かれるかと思いますが、シリアスな物語に対して距離をおいて斜に構えている感じが「ブラステッド」と対照的で面白いです。 距離感という意味では世界終焉の30分前を描いた「グレート・エスケープ」の奇妙なハイテンションとか、「マーガレット」の周囲と主人公の温度差とか、ギャップの描き方が好みです。特に、鬱屈した気分・やり場のない不満などが一気に膨れ上がり、人をダイナミックな行動に走らせるという展開が爽快です。

年齢不詳さん
イヌジニンから室生さんのファンになったので、購入。 海岸列車のおばあちゃんの話は泣けます。 あと、映画を作る高校生の話がいい感じにバカやってて可愛いなーと思いました。