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寺山修司全歌集 [ 寺山修司 ]のレビューは!?

30代 男性さん
寺山修司氏の作品に興味を有したのは、ロック・バンド「犬神サーカス団」の名称が、氏の「田園に死す」の中から拝借をしたということを知ったからである。 実際の感想の方であるが、帯に書かれている売り文句のように、何とも計り知れない言葉の魔力が随所に見られる奇妙な世界が展開されている感じである。 私にとって、氏の作品はこれが初めて触れるものなので陳腐な表現かもしれないがw 実際の構成は、長歌なども有り、想定していたよりもボリュームはある感じであったが、小説等と異なりリピ読みや行間をかみしめて読んだりしないかぎりはかなり早く読破できてしまう。 お気に入りの詩は、「亡き父の歯刷子一つ捨てにゆき断崖の青しばらく見つむ」というもの出あったろうか??? とにかく、読み手の想像力を掻き立てる表現技法は絶品としかいいようがない気がする。 しかしながら、レビューの★が厳しめなのは、この書には末に解説者が2名、解説文を掲載してくれているのだが、正直言って穂村弘氏の解説をより多く掲載して欲しかったというのが本音の所である。 確かに、詩の類いは読み手の想像力に働きかけるものが多いというのは確かであろうが、如何せん、寺山修司氏の作品に初めて触れるものにとっては、時代背景は勿論のこと、知っておかねばいけないことが多い割に注訳などが欄外に一切無かったのがもったいない気がして止まなかった。 まあ、これが廉価的なもであるのであれば、納得もしうえるのだが、如何せん文庫でも1100円を超す価格である以上、コスパはよいとは言えない。 以上のことから、★については少々辛口になってしまったが、元々氏の作品は高値が付いているものが多いので、矢張り初心者には導入としてはこの辺りが妥当といわざるを得ないか・・・。

年齢不詳さん
頼まれて購入したので、読んでいません。今度借りて読もうかな・・・