科学的手法で絶対に成功する採用面接 [ 伊東朋子 ]のレビューは！？

30代 男性さん
本書は企業における人材の採用を、コンピテンシー概念を用いて実行し、より企業に向いている応募者を間違いなく判定していこうと提案してみえる意欲作です。 類書に、このような考え方を記したものを見かけたことがありませんので、先進的です。 コンピテンシー概念の元に、面接では、行動質問を問いかける事がベースとされている新しい考え方を知る事ができます。 行動は嘘をつけないので、ごまかしの無いその人の本質を見抜く為の、一番の近道だと説いています。 大変魅力的な考え方で、価値のある本書ですが、文章がその良さをかき消してしまっているかのようです。もう少し、頑張ってほしかったと思います。 まず、一番気になった点が文章構造です。あるテーマを説明しようと、ポイントを３，４と上げて、直後に各ポイントを詳細に解説していく事って、よくありますが、本書ではその中のいくつかの説明を先送りに（後半で詳述しますという形式)にする事が、割と目に付きました。 その様にされてしまうと、そのテーマが未消化のままに、読み進めなければなりません。すごくストレスが溜まります。また、後半のその部分にたどり着いた時には、既にそのテーマを忘れかけています。 そして、とにかく文章が長いです。ありとあらゆる事を書き込んで、詳しく説明しようという意図はよく分かりますが、本当にどこが大切な部分なのか読み取るのにすごく時間がかかります。 本をじっくりと長時間かけて読まれる方には、何んともないかもしれませんが、そうでない方には本書の読書は大変でしょう。 【内容紹介】 ・聞きだすべきは応募者の行動事実 ・面接の新たな、そして重要な役割 など